2018年ゴールデンウィークのパリの忘却録

2018年のゴールデンウィークは母とふたり旅。
母にとっては初めてのヨーロッパであり、
こんなに長く家をあけるのは初めてとのこと。
楽しい、楽しい、6泊8日の旅行となった。

パリへ行きたいと言われたのは
2017年のゴールデンウィークにパリから連絡した時。
エッフェル塔とお花の写真を送った返信でそう言われた。
母が行きたいのであれば、いつでも行きます。
ということで、１年かけてパリ旅行の準備をしてきた。
母は準備からめいいっぱい楽しんでいた。

母が楽しめるよう、旅行で気を付けたの事。

①無理して外食を続けないこと
②観光は１日辺りで１～２箇所
③ホテルではなくアパートを借りる
④日本から少し食材を持っていき日本食も食べる

お味噌、お醤油、出汁パック、乾燥ワカメ、
梅干し、レトルト白米、キクラゲ。
日本茶、コーヒー、梅茶。
これらは日本から持ち込んだもの。

持っていきたかったけど、諦めたもの。
サラダ油、お塩。

借りたアパートは調味料がなかったので、
やっぱり持ち込めばよかったな。

パリで買った調味料
有塩バター、塩、マヨネーズ

バターや、マヨネーズを油の代わりにして
炒めたりしてみた。
旬のホワイトアスパラガスは、茹でたり、
キクラゲとバター醤油炒めにしたり。
お味噌は１日１回は飲んでいた。

お陰で、慣れないフランス料理で胃を壊すことはなかった。
うっかり風邪をひいてしまったが、これらの材料で卵粥を作ることもできた。
風邪をひいてしまったのは、気温が5℃の雨のなかで迷子になったから。
母ではなく、わたしがひいてしまい、
数年ぶりに看病してもらい、お粥を作って貰えた。
ちょっと子供に戻った気分になった。

常備薬は、葛根湯、トローチ、胃薬、痛み止めを持参していた。
冬場の旅行や、長い飛行機に乗るときはトローチを持つようにしている。
意外と乾燥して喉をやられることがあるから。
今回は葛根湯とトローチでなんとかしたかったが
発熱はしていた。

半日だけ休養させてもらい、母に１人でお散歩にでてもらった。
こんなことをさせたことは留守番している父には言えない。
父は、母が１人ではなにも出来ないと思っているから。
でも、わたしは大丈夫だと思っていた。
母は、地図は読めるし、うっかり浮かれて散漫になるタイプではないから。
なにより、わたしが旅行好きになったのは、
母からの影響が大きいと思っているから。
母と母方の祖母と、旅行好きが受け継がれている。

今回借りたアパートは、エッフェル塔のすぐそばにあり、
30分程度歩けば凱旋門までたどりつける。
道も簡単だった。
2時間ほど出掛けて、帰ってきた。
ちゃんと行ってきたと、スマートフォンで写真を撮って
お土産にお昼のパンと、メーデーで町中で売られていた鈴蘭を携えて。
英語もフランス語も話せないが、指差しと、
品の良さそうなマダムに手伝ってもらって買ったとのこと。
小銭を使えて満足。頼るべきは、品の良さそうな地元のマダムよ！と、報告してくれた。

パリの旅行記をみていると、スリにあったという話をよくみる。
実際に、目の前でスマートフォンを盗まれた人を
見たこともある。
旅なれているから大丈夫ということではない。
ポイントを押さえて、気を引き締める。
地下鉄、観光客が多い場所、鞄の取り扱いに注意する。
お財布、スマートフォン、カメラ、必ず鞄の同じ場所にしまう。
焦るとミスを招くから、焦らないこと。

と、偉そうに書いているが、
半日休んだあとに、サクレクール寺院へ行った。
そのバスで向かうのなかで、鞄の中に財布がないことに気がついた。
盗まれたのではない。
部屋に置いてきてしまったのだ。
熱のせいと言いたいけど、散漫になっていたなと
ぼーっとした頭で反省した。
もしかしたら、母との旅行ですっかり子供に戻ってしまったのかもしれない。

母はホイッスルを日本から持ってきていた。
いきなり吹くと、うまく音を鳴らせないと思い、
日本で練習してきたらしい。
なにか事件が起きたらすぐに鳴らすわよと、
サントシャペルへ向かう途中に、急に告白された。
しっかりしている。のかな？
とりあえず、滞在中に鳴らさなければならない事件が起こらなくてよかった。

母との旅行は最高に楽しかった。
わたしにとって良い旅のパートナーを見つけられた。
旅行についてぼちぼち思い出しながら、
美味しかったことと、買い物記録をまとめようと思う。

メモ
アパート 6泊レイトチェックアウト付き
1000ユーロ
タクシー シャルル・ド・ゴール→パリ 55ユーロ
タクシー パリ→シャルル・ド・ゴール 60ユーロ
※事前予約のため
レート 1ユーロ→136.84前後